- 2015/02/13 12:44:13
- 悪玉コレステロールを下げるには
悪玉コレステロール値が下がらない時に薬は処方される?
悪玉コレステロールが増えすぎ、脂質異常になった場合でも、通常は食事療法や運動療法で様子を見るのが殆どです。
ただ、3か月から半年ほどたっても、何ら効果が見られない場合、動脈硬化のリスクが高いと診断された場合は、医師の指示に従って、一次予防の一環として、薬物療法が採られることがあります。
ここでいう一次予防とは、心筋梗塞などの冠動脈疾患を発症したことがない患者に対する治療方法です。
冠動脈疾患を発症したことのある患者に対して採られるのが、二次予防です。
悪玉コレステロール対策薬にはどんな種類があるか?
一般に、脂質異常症の治療には、症状に応じて何種類かの薬物が処方されます。
HMG-CoA還元酵素阻害薬、またの名をスタチンは代表的で、悪玉コレステロールが肝臓で合成されるのを抑える働きがあります。
抗酸化力が高く、悪玉コレステロール低下作用のあるプロブコールもよく使われます。
また、腸からのコレステロールの吸収を抑える形で、悪玉コレステロールが増えるのを抑える薬剤もあります。
よく処方されるのが、小腸コレステロールトランスポーター阻害剤、陰イオン交換樹脂です。
二次予防では薬物療法と生活習慣の改善の二本立て
冠動脈疾患を起こしたことがある人に対する二次予防では、薬物療法と生活習慣の改善を並行して行うのが原則です。
生活習慣の改善とは、規則正しい食事をベースに、飲酒、喫煙、ストレスなど、生活全般にわたって問題点を改善するのが基本にあります。
ところで、最近では、悪玉コレステロールを減らすサプリメントが人気が高いようです。
青魚のEPAやDHA、納豆のナットウキナーゼがベースにしたものが主流になっています。
ただし、こちらは、生活習慣病の予防、血液改善の一助としての意味合いが強いので医薬品のような効果を求めるべきではありません。