悪玉コレステロールの原因はコレステロールが多い食べ物?
血液中の悪玉コレステロール量は通常、自動調節作用によって適切にコントロールされ、それほど変動はしないものです。
にもかかわらず、数値が高い人、低い人がいるのには、さまざまな原因が挙げられます。
悪玉コレステロールを増やす原因の際たるものは、問題のある食生活です。
世間的には、コレステロールが多い食べ物の摂りすぎが良くないと思われがちです。
悪玉コレステロールの原因は、むしろ食べすぎ?
ですが実際は、コレステロールの70?80%は体内で作られていて、食事からのコレステロール摂取はむしろ、コレステロールの合成を抑える方へ働きます。
実は、食べ過ぎてエネルギーを取りすぎることが、悪玉コレステロールを増やす原因となるのです。
特に、脂っこいもの、甘い菓子やスナック菓子をよく食べる人は、注意が必要です。他にも、早食い、朝食を抜く、夜食なども、問題の多い食習慣に挙げられます。
喫煙はやはり悪玉コレステロールを増やす原因に
愛煙家にはショックかもしれませんが、喫煙も悪玉コレステロールを増やす原因になります。
タバコのニコチンにより分泌が促されるカテコールアミンというホルモンの作用によるものと考えられています。
カテコールアミンは、強いストレスによっても分泌されます。強いストレスではコルチゾルというホルモンも同時に分泌されるため、血液中の遊離脂肪酸の量を増やし、最終的に悪玉コレステロールを増やす原因になります。
更年期が原因ことも…
また、女性は閉経して数年間の、更年期になると、悪玉の数値が上がる傾向があります。
閉経によるホルモンバランスの変化でエストロゲンが減少し、善玉コレステロールが減り始めます。
結果として、血管壁にこびりついたコレステロールの回収能力が低下し、動脈硬化のリスクが高まるのです。